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hikoLab
sketching with code.

on the table

陶芸家のシマムラヒカリさんの個展のために、インタラクティブな映像を制作しました。

I created an interactive installation for the ceramic artist Ms. Hikari Shimamura's exhibition.

on the table from hikolab on Vimeo.

シマムラさんの作品が置かれているテーブルの上には、プロジェクタで投影された実物大の器の映像が動いています。

There are Ms. Shimamura's works on the table. And images of full scale ceramic plates projected by a projector are moving on the table.

映像の器に手で触ると、器に描かれている動物が飛び出して去っていきました。

When you touch an image with your hand, the animals drawn in the plate run out.

映像の器は次々にテーブル上に生まれては消えていきます。実物の器を尊重して、映像の器は実物にぶつからないようによけて動きます。

Images are born and go out. Images move in such a way as to avoid real ceramic plates.

鑑賞者が映像に触れると、映像と鑑賞者との間でインタラクションが、また、観賞者が何もしていないときでも、映像の器と実物の器との間でインタラクションが起こっています。

映像が現実の世界と無関係に存在しているのではないという仕組みを作ることで、映像の器の存在感やそこに描かれている動物達の気配が感じられるのではないか、そのようなことを考えてこのインスタレーションを制作しました。

技術について

テーブルの上の天井には、映像を投影するプロジェクタと赤外線カメラを設置しています。赤外線カメラは、テーブル上の手や器を検出するためのものです。

赤外線カメラは、改造したUSBカメラを使っています。(USBカメラを分解して赤外線フィルターを取り外し、代わりに可視光カットフィルターを装着)

展示したスペースは外光が入る環境のため、昼から夜へと時間が経過するにつれて日差しが変化し、また、日中と日が沈んでからではギャラリー内の照明も変化します。カメラを使って物体を検出する手法としては、背景差分法と呼ばれる手法がありますが、このような照明の状態がダイナミックに変化する場合、単純な背景差分法ではうまくいきません。

このインスタレーションでは、物体の輪郭を抽出することで安定した物体検出を実現しています。また、鑑賞者の手のように動いているものと、テーブル上の器のように静止しているものを区別することができるようになっています。


展示を行った展覧会

Exhibition

  • Hikari Shimamura Exhibition
    • PhotoKanon (Togoshi-ginza, Tokyo)
    • 2009/04/24 - 05/20
  • HITO Exhibition
    • hygge (Nakameguro, Tokyo)
    • 2009/10/08 - 10/12
  • Hikari Shimamura "Modernism and the Animal"
    • l'Outil (Ebisu, Tokyo)
    • 2012/10/06 - 10/14
  • Shinagawa-ku art festival "Shinagawa 3 Artists Exhibition"
    • Square Ebara (Shinagawa-ku, Tokyo)
    • 2014/11/14 - 2014/11/16
  • Shinagawa-ku art festival "Shinagawa Artists Exhibition 2015"
    • Maple Center (Shinagawa-ku, Tokyo)
    • 2015/10/03 - 2015/10/04

最終更新日: 2015/10/13

Last update date: 2015/10/13

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